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豊橋八十路のつぶやき

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老いを歌う短歌⑧(8月24日)

中日新聞の中日歌壇や中日短歌会や中日くらし友の会には老いを歌った短歌が出てきます。当ブログも八十路、それらの短歌にはどれも共感いたします。7・8月の新聞に載ったそれらの短歌を挙げてみます。

 
中日歌壇  ちゃん付けで吾を呼びて笑む九十二歳(きゅうじゅうに)ホーム出るまで姪になりきる 

中日短歌会 遠き日の千人針の想いごとヒトハリヒトハリマスクを作る


中日短歌会 あの頃と似たような亡母(はは)の齢となり風薫る縁に豆の筋とる


中日短歌会 虎杖(いたどり)の芽吹きたる季(とき)蘇える苦難の頃の母の味噌和え


中日友の会 戦時中の父の通帳汗のいろ月に壱圓弐圓の預金

中日歌壇  テレビ見つつ夫はいつしか眠りおり消せば又つけ又眠りけり

中日歌壇  たはやすく正座ができて立ち居する膝の痛まず見る夢の中


中日歌壇  稲の花ほろほろゆれて我ら老い幼なじみが逝きぬとう知らせ



これまで猛暑が続いていますが、今朝は涼しさを感じました。しかし天気予報では日中は暑くなるということです。昨日は処暑でした。暑さも和らぐころとされています。夜は賑やかな虫の音が聞こえます。

by matukaze229 | 2020-08-24 10:27 | 短歌 | Comments(0)
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